おしりの穴が痒くなる原因

おしりの痒みの原因

 

肛門掻痒症はおしりの痒い部分を自分で掻いてしまったことが原因で発症するものです。それではそもそもどうしておしりが痒くなったのでしょうか?

 

結論から言えば、おしりの痒みの原因は便です。実際におしりを診察してみると分かるのですが、おしりが痒い場合には肛門の中や直腸に便が溜まったり、残ったりしていることが多いのです。

 

毎日規則正しく排便が行なわれていたとしても、全部すっきり出ずに便が中に残っている場合もあります。この残っている便の刺激によって、おしりの痒みが引き起こされるのです。

 

おそらく、最初のうちはおしりが何となくムズムズする感覚から始まるはずです。そこで、排便時にはトイレでトイレットペーパーなどで強めにこすって拭いたり、ウォシュレットで念入りに洗ったりするかも知れません。さらに入浴時には、石鹸で肛門のあたりを念入りに洗ったりするようになるかも知れません。

 

実は、あまり摩擦を加えて洗いすぎることは良いことではありません。石鹸による洗浄や洗いすぎによって皮膚は乾燥していき、おしりの痒みはさらにひどくなってしまいます。

 

そして、洗うという行為が徐々にエスカレートしていき、痒い部分を掻きむしるようになってしまいます。痒みがひどくなると寝ている間に無意識的に掻くようになってしまい、症状は悪くなる一方なのです。